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妊娠前の喫煙も胎児に悪影響?

2020年03月08日

受動喫煙や本人が喫煙することは胎児を抱えて妊娠している妊婦さんへの影響の強さは現在では比較的広く知られるまでに至っています。
ブラジルで行われたある研究によれば、受動喫煙や本人の喫煙によって妊婦さんに対して悪影響を与え、流産のリスクが約2倍、早産となるリスクも1.5倍高くなります。
流産や早産となる危険性を高めるだけでなく、胎児の発育にも悪影響を与えており、子宮内発育遅延となる確率が約2.07倍、出生体重が平均で約142グラム軽くなり、低出生体重児になる可能性が約1.59倍になるとしています。
大人よりも子どもは身体が小さく影響を受けやすいのです。
さらに、子どもの知能指数が低くなり、言語能力や思考能力、読解能力を下げるという研究結果や、タバコを吸ったこともない子どもが肺がんとなるリスクが高まる、呼吸器系の病気になる可能性を高めるなどという研究結果が次々と発表・提出され物議を醸しています。

妊娠が分かった時点でヘビースモーカーであった夫や妻がタバコを禁煙したり、量を減らしたりするというケースは、喫煙が胎児に及ぼす悪影響の考えが広がるにつれて多くなっています。
しかし、妊娠が分かった時点でタバコを止めて禁煙すれば、胎児への影響はないのでしょうか。

第一に本人が喫煙している場合はもちろんのこと、受動喫煙によってそもそも妊娠する可能性が低くなるという研究があります。
これは、タバコの害によって女性ホルモンの分泌が低下するためであると考えられています。
ヘビースモーカーの人は吸わない人に比べて、閉経が早まったり、妊娠しにくい身体になります。
また、上手く妊娠出来たとしても、それまでの喫煙の影響が無くなってしまうことはなく、少なからず身体に悪影響を及ぼした状態での妊娠となります。
最初に述べた各リスクもそのまま続けた場合に比較すれば軽減されるものの、喫煙を全くしなかった人に比べれば高いということになります。

妊娠に気づいた時点でとにかくタバコはやめる

喫煙することが身体に様々な悪影響があるというのは、喫煙している方の多くは知っているのではないでしょうか。
しかし、依存性の高いニコチンが含まれていることもあり、やめたいと思ってもなかなか禁煙に踏み込めなかったり、または禁煙をしようとしても失敗してしまう事も多々あります。
女性においては、妊娠出産の過程で胎児に影響があります。
妊婦さんが喫煙をすることで、血流の流れが悪くなりますので胎児へ十分な酸素がいきわたらなくなったりする、そして低体重児になったりといった悪影響も出てきます。

妊娠する前の段階で禁煙できていることが理想なのですが、タバコには依存性があることから、ヘビースモーカーの場合は難しい部分もあるでしょう。
妊娠に気が付くのはどんなに早くても受精してからしばらく経ってからです。
生理が来なくて気付くケースが多いのですが、その時点ですでに妊娠しているわけですので、妊娠に気付いてからやめても、少なからず胎児には影響が及んでいるということになります。

しかし、それからでもまだ間に合います。
禁煙するのはとても難しい事ですし、自分だけの意思ではなかなかやめられないこともあるかもしれません。
胎児への大きな影響も出てしまいますし、低体重になるリスク、そして知能指数が低くなったり、言語能力が落ちること、また呼吸器系の疾患が出てしまうケースもありますので、リスクを知ることから始めましょう。

胎児への悪影響がこれだけ大きなものとしてあるとわかったら、禁煙に踏み込めるかもしれません。
ヘビースモーカーで妊活の時点でやめられなかった方も、妊娠に気付いた時点でとにかくタバコを止めるのは、とても大事な事です。
禁煙外来に相談してみるのも良いです。